叙事詩 | 文学どうでしょう

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叙事詩


神話や英雄などをモチーフに、戦争などを壮大なスケールで描いた物語のこと。詩の形式を持つ。

ちょっと詳しい解説


叙事詩というのは、簡単に言うと神話とか戦争とか壮大なスケールで書かれた長編の詩です。小説ともちょっと違いまして、一行の文字数が少ないという読みやすさとともに、言い回しの難解さという特徴もあります。

小説は散文というんですが、それに対して、一定のリズムで書かれた詩のようなものを韻文といいます。

ラップなんかをイメージしてもらうと分かりやすいと思いますけども、韻を踏んでいるというのがありますよね。あんなイメージです。

ただ、翻訳の難しさというのがあって、たとえば松尾芭蕉の俳句を外国語に翻訳するのって難しいと思うわけです。五七五というリズムがあるわけですから。

つまり、韻文の場合、散文以上に翻訳の難しさというのがあるんです。韻文のよさが失われてしまわざるをえない。原典が韻文のものを散文にして翻訳しているものなどもあります。

あとは、ホメロスなどギリシャ神話、聖書あたりが下敷きになっていたりして、基礎知識がある程度ないと厳しいものも多いです。

読んだ作品リスト


イギリス

中世イギリス英雄叙事詩 ベーオウルフ

ドイツ

ニーベルンゲンの歌

古代ローマ

ウェルギリウス『アエネーイス』

北欧

カレワラ物語 フィンランドの国民叙事詩